私評 関索 カンサク
☆関索は関平・関興と違い、完全にオリジナルのキャラである。民間伝承の中で生まれてきた武将が演義に組み込まれたものだと考えられる。ただし、活躍しているのが完全に南蛮征伐に限られる上、その後一切登場せず、死去の報すら紹介されないのは関羽の息子にしては破格の待遇の悪さであるといえる。 ☆演義の作者羅貫中は三国志演義をまとめるにあたり、膨大な量の資料をまとめたはずである。とにかく三国志に関するエピソードは下世話なものから嘘臭いものまで混合している。『正史』は当然として、信憑性の低いといわれる『魏略』『英雄記』まで含まれているのである。趙雲のエピソードはほとんどが『趙雲別伝』だったりする。 ☆なお、三国志9の関索は、どことなくミステリアスな怪しい雰囲気をかもし出す若武者のイラストが描かれている。民間伝承から生まれたという彼の出自の怪しさや胡散臭さが良く表現できているといえよう(笑)。 |