演義編 曹豹 ソウヒョウ

徐州太守陶謙の家臣。

呂布の第二夫人の父。

父親を殺された曹操が陶謙を攻めたとき、慟哭する陶謙に出陣を勧め、自身も夏侯惇を迎え撃つために出陣するが、狂風のため撤退する。読者に、曹豹は風で逃げるような男と思わせるための演出であろう。

陶謙死後も徐州を守るが、劉備の残した留守番は張飛だった。予想通り酒を無理強いされ、断ったところ鞭打ちの刑を食らう(張飛+酒=大混乱の典型例である)。当時の民衆は知らないが、現代の日本人なら、明らかに曹豹に同情してしまうのではないか。少なくとも僕なら、張飛との宴席だけは死んでも行きたくない(行かなかったらそれはそれで殺されそうだが)。

怒った曹豹は呂布と結託して城を開門した・・までは良かったが、逃げる張飛を無謀にも追撃したため、逆に張飛に刺し殺されてしまった。

正史 私評 戻る