私評 朶思大王 ダシダイオウ

本日、僕が朶思大王の重大な秘密を発信することになろうとは知る由も無かった。いったい日本人の何割がこの事実を知っていたのであろうか。

すなわち、「朶思大王=南蛮一の知恵者」ではないという事実に!!

多くの日本人は朶思大王=南蛮の知恵者だと思っていたに違いない。だって、コーエーの三国志武将ファイルにも書いてあるし、横山光輝三国志でも孟優が「南蛮一の知恵者といったら朶思大王」と言っている。しかし、演義を読む限り、彼が南蛮一の知恵者であるという記述はどこにもないのである。横光は吉川三国志をベースにしているので、吉川氏の創作なのだろうか?実は吉川三国志は高校受験の直前に読みふけった(受験前の息子に長編小説を薦めないで下さい>父。合格したからいいけど)だけで内容の詳細は覚えていないので事実関係は不明。暇があったら調べて見ます。

おそらく、南蛮武将の中で唯一「道をふさぎ、毒泉に誘引する」という計略(?)を進言したキャラだから参謀格に格上げされて「知恵者」というイメージをもたれたのかもしれない。

また、「朶」は「木の枝が垂れ下がる」意だが、転じて「動」の意もあるので、「朶思」=「思いをめぐらす」と解釈すれば、彼が知恵者と表現されなくても字面で知恵者のイメージを隠されているのかもしれない。

字形から解釈を試みると、彼は五行配置で言えば「木」である。

演義 戻る