なお、僕的蜀将ベスト５は「諸葛亮」「
周」「姜維」「費
」「羅憲」である（人のことを言える人選ではない）。☆三国志のゲームでも大体無敵の能力を誇る。おそらくは三国志演義での縦横無尽の活躍のおかげであろう。が、それだけに趙雲ファンが正史を見ると拍子抜けしてしまう（僕もその１人）。正史での趙雲はあまりにも活躍していないのだ。が、逆にこれが実際の趙雲の姿であると考えられる。
☆最近のコーエーは正史重視のためか、趙雲の能力は以前ほどではない。正しい評価であろう。・・ただし、コーエーには「爽やか趙雲」という、史上最大の誤解を大衆に信じ込ませてしまったと言う大罪があるので、こちらも早く贖罪してもらいたいものだ。K社の社内に熱烈な趙雲ファン(女性)がいて、彼女たちの激しい主張により初代三国志からずっと趙雲の顔は美形に書かれているという話を以前何かの本か雑誌で読んだ記憶がある。ちなみに陸遜も年齢的に考えれば、おっさんグラフィックが正しいはず。横山光輝三国志の方が実際に近いであろう。
☆とはいえ、本伝は少なくとも、趙雲には『趙雲別伝』が掲載されている。他の人物と比べれば破格の扱いである。伝自体も関羽・張飛らと並んで掲載されている（関・張・趙・馬・黄を五虎将と呼ぶ俗称もここから来たものである）。蜀がかつての将軍に諡号を贈ったとき、最初の対象は関羽・張飛・馬超・
統・黄忠で、趙雲は半年遅れて追贈されたという不可解な点もあるが、最初の対象の５人は「過去の」劉備政権の功臣であり、趙雲は「現在の」劉禅政権の臣だから別にしたと言うことも考えられる。
☆それでも納得できない人は、普通に考えてもらいたい。正史のあれだけの記述でも大した功績ではないだろうか？
やること為すこと全てが成功し、功績になっている演義の方がおかしいのである。夢を見たいのはわかるけど、現実を見てくださーい！
☆ほら、趙雲が穴に落ちても赤い光なんか見えません。南蛮兵や象部隊なんか、最初からいません（笑）。演義と言う贅肉を削ぎ、正史を見ましょう。これが趙雲なのです。でもカッコいいですけどね。顔がいいのも本当らしいし。僕は大好き（ベスト５には残念ながら入らないが）。