沈思黙考

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9月30日(土)

巨人弁護論その3守備編にいう。巨人がFAで獲得した選手は大砲そろいではあるが、その代わり守備がザルであると言わざるを得ない。江藤はまあまあだが、清原は上手いとはいえない。レフトのマルティネスは言うまでもない。純正選手でも、元木のタイムリーエラー、清水のズッコケ、動きが固いニ岡、肩が良いとは言えない捕手陣などなど、数には出ない失策が山ほどある。特に外野にマルティネスがいる場合、打たせて取るピッチャーは怖くて投げられないだろう。つまり、打撃戦はともかく、守備も含めた投手戦の場合、巨人はむしろ弱いともいえる。狙ってホームランが打ちにくい外角低めに鋭いスライダーやシュートを投げられる投手が出てくると(ヤクルトはこの手のピッチャーが多く、巨人の天敵となっている)ゼロ行進が続き、投手が力尽きて負ける。巨人の負け試合は僅差が多いといわれるが、打撃戦で負けたことは滅多に無いことからもこの傾向がうかがえる。


9月29日(金)

巨人弁護論その2投手編に言う。巨人の誇る投手陣はご存知のとおり、おおむね先発に偏っている。FA、FAと騒いでいるが、巨人はA級リリーフの補強はしていない。野村や河本がリリーフエースだったのは、巨人に来る数年前のことである。もともとリリーフは一発勝負型なため、少し崩れても後で何とかなる先発とは違う。リリーフは技よりもその場をしのぐ力量の方が有効なため、全力投球となる。そのため、何年間も先発を続けているベテランはどこの球団にも多くいるが、リリーフエースを何年も続けている力と体力を持ったピッチャーは高津・佐々木以外に何人いるのか。つまりFA資格をもつ有能な長期型リリーフは希少なのである。となれば、せっかくの大金を使うなら、先発投手や打者を獲ったほうが耐用年数を考えれば得なのだ。その結果、もともと先発重視で中継ぎ・リリーフを育てていない巨人は試合後半の投手力については他球団と大して変わらないといえる。昨年度、中盤での失点が多かったこともこの説を裏付ける資料になる。


9月28日(木)

読売ジャイアンツは何故あれだけの戦力を有しておきながら毎年優勝できないのか。よくアンチの人がしてくる鋭い突っ込みである。確かに江藤、清原などは他球団な4番なわけで、これだけの人材がいるのに勝てないのは何故か。しかし、打者に関しての答えは簡単である。天才打者と呼ばれるイチローの打率でさえ4割を超えない。つまり、天才でも他の打者の最大1.5倍程度と言うことである。もっともホームランバッターが多いため、得点力はあるが、他球団の2倍とるわけでもない。つまり、打撃のアドバンテージは大艦巨砲といわれるほどでもないのである。巨人弁護論その1打撃編はとりあえずここまで。


9月27日(水)

ジャイアンツも優勝し、オリンピックもとりあえず一段落ついたところで僕の生活は再び勉強モードに入ることとなった。が、その前にビデオ屋で借りてきた「八甲田山」を見る。高倉健・北大路欣也が主演の171分カラー作品である。長い作品なので疲れるかと思ったが、一気に見てしまった。見終わっても感動が体を駆け巡ったままで、画面から目が外せない。美談的要素を強く出したため、主人公達の悪い部分のシーンは無かった(原作では、主人公達は軍人だけあって地元農民に対する態度が横柄であるが、映画では立派な態度をとっている)のが少々気になったが、それを踏まえても良い映画だと思う。涙こそ出なかったものの、涙腺にジーンときた。久しぶりの感覚。


9月26日(火)

ホームページの仕様を少し変更してみようと思う。1000ヒット達成後に、自己紹介の中の趣味紹介を閉架書庫とつなげて趣味について本格的に述べるページを作成する計画である。全体の中の三国志の割合が少し減ってしまうが、メインはメインで続けていけばいいわけだし、何かについて語ることは、後に自分が過去の自分を見つめるときにも有用だと思う。


9月25日(月)

22日のこと、大学のラウンジで1人茶を飲んでいると、友人UG兄と1年生の邪鬼兄が別々に来た。UG兄はしばしば僕に某ゲームを貸すからやれと言っており、僕はその度に「だから僕は○○ゲーはやらないといっているではないか」という会話がなされていた。そこで今回は先手を取り、「僕はだいたい、火の鳥のように未来永劫報われない話や、フランダースの犬みたいにバッドエンドな話は嫌いなのだ」と言った。以下は会話形式。
UG兄「現実はそういう話ばかりだッ」
僕「だからこそ、わざわざ見たくないといっているのだ」
UG兄「では、何故君は三国志が好きなのだッ?三国志は蜀が滅ぶ話だぞ」
僕「う・・・今回は君の意見の方が正しい。負けたよ」
というわけで自分から仕掛けた論戦で、あっけなく敗れるという前代未聞の大敗を喫してしまった。最近論戦をしていなかったので鈍ったのだろうか。後で考えれば、抽象的な意見が多すぎた。結局、僕はそのゲームを借りることになったが、家族に配慮して全年齢対象版の方を貸してくれるとか(ツッコミ禁止)。これを見ていた邪鬼兄は多分呆れてたんだろうなぁ。


9月24日(日)

田舎の押入れで新田次郎の「八甲田山死の彷徨」を見つけて読んでみる。これはおもしろい。最近読んだ文庫本が、「戦国の長嶋巨人軍」というトンデモ本だったため、まともな文庫は久しぶりだった(その前は水滸後伝)が、時間を忘れて読みふけってしまった。お気に入りは神田大尉(実在の名前だと神成大尉)。確かビデオになっていたはずだから、探してみようと思う。
追加。巨人優勝!9回裏4−0から、江藤の満塁本塁打、続く二岡のサヨナラ本塁打。まさにこれぞ野球!!ウォォーーーッッ!!!


9月23日(土)

墓参りのため、僕の田舎である栃木県の自治医大に行く。田舎と言っても、新興住宅地のため、板橋より都会。板橋では見られないBSや放送大学が映る優れもの。自称「栃木の田園調布」・・その表現自体がセンス悪いけど。そこの自動販売機でダイドーのコーヒー牛乳(北海道の絵が書いてある、黄土色の缶)を発見。僕はカロリーメイトとか、ああいうまったりとした飲料が好きなのだ。さっそく120円を入れて購入。ところが、購入後もランプが点灯したまま。そう、「ルーレットが当たってもう1本」というやつである。生まれて初めて当たった!!クジ付きアイスも、フィリックスガムも、ジュース自販機も1度も当たったことが無かったのに、ついに本日当たったのである。素晴らしい日だ。マンセー!


9月22日(金)

世田谷美術館に行き、メソポタミア文明展を見る。月曜日のリベンジである(正式には、月曜日の失敗は自責なのでリベンジというのは少々自分勝手な表現なのだが)。見ていない人もいると思うので詳しくは言わないが、当時の都市国家を再現したコンピューターグラフィックスが非常に美しかった。再現CGというとN○K教育とかでやってる歴史番組とかのチャチなのしか想像していなかったが、メソポタミア文明展のそれは違った。実写はめ込みかと思ったくらいである。なかなかやるなぁ、大成建設。


9月21日(木)

塾講のバイトで、中2を教えている。普段からそこそこにぎやかなクラス(13人)だが、その日に限って妙にうるさい。軽く注意したのだが、全く効果は無く、むしろ普段喋らない生徒まで喋りだす始末。数度の注意の後、僕はついに感情を爆発させて(珍しい)怒鳴りつけた。一旦は静かになるが、数分後元に戻る。完全にヒートアップした僕は激しく怒って捨てセリフを吐き、部屋を去った。が、他の先生がやってきて、僕の授業は以前やったのと全く同じで、学校の進度とも関係ない範囲という。完全に僕の授業内容のミスなのだ。激しい自己嫌悪。嫌な気分で立ち上がる・・その瞬間目が覚めた。夢だったのだ。実にリアル。これは僕の潜在的不安なのか。自信の無さなのか。


9月20日(水)

家の近所でおいしいラーメン屋を発見。新しく出来た個人の店なのだが、とんこつラーメンのスープも麺も、僕の好む味・歯ざわりである。これまでに食べた中でもかなりの上位にランクしても良いと思う。ただ、僕が個人的に気に入った店は経験的に何故か2年もたない。僕の好みは万人が好むものではないということなのだろうか。あの店が長く続くことを願って止まない。


9月19日(火)

ジャイアンツが優勝にリーチをかけて以来、再び足踏み状態に陥っている。広島は弱いというわけではないが、今の巨人ならあそこまで苦戦する相手ではないと思うのだが。勝利を前にした油断だとしたら、日本シリーズが今から思いやられる。


9月18日(月)

本日は自分の知識をアップさせるために、メソポタミア文明展が開かれている世田谷美術館に行ってきた。が、祝祭日しか外をぶらついたことの無い僕は、この手の施設が月曜日を休刊日としていることを知らなかったのだ。何たる無知。自分の無知を知らずして意気揚揚と出かけた無恥。とりあえず、このことを学んだだけでも収穫なのだろうか。


9月17日(日)

日本の多くの人が見ていたであろうが、僕もその一員となり、シドニーオリンピックの野球とサッカーを見た。ちなみに僕はオリンピック中継を見るのは初めてである。ロスアンジェルス五輪やソウル、バルセロナ、アトランタにしても、親とか周囲が観戦するのを一緒に見た覚えはあるが、自発的に見ようと思ったのは今回が始めて。プロが参加する野球を見たかったのである。負けはしたものの、緊張感のある試合に興奮覚めやまず、そのままサッカー中継も見てしまった。ちなみに、サッカー中継を90分見つづけたのも初めてである。サッカーもなかなか面白いかもしれない。


9月16日(土)

バイトで地元の塾講師を4年間も続けていると、以前教えた生徒の弟や妹が入塾してくることもしばしばある。彼らの顔を見ていると、やはり彼らの兄姉に似ている。中にはうり2つ!?な人もいる。昔教えた高校生が大学に入って、現在同じ塾のバイト講師仲間として働いていたりもする。長く同じところでバイトを続けていると、こんなこともあるのだなぁ。ただ、バイト講師の中では完全に最長老になってしまった・・


9月15日(金)

今日は敬老の日。野口雨情の「赤い靴はいてた女の子」のモデルとなった少女が死んだ日でもあるそうだ(おもいっきりテレビによる)。涼しくなったせいか夏の疲れが一気に出て、起きたら昼。昼食後少し目をつぶるつもりが、再び目を覚ましたら夜。今日は一体何時間寝ただろう。15時間以上寝ていたような気もする。


9月14日(木)

御茶ノ水駅を出発して秋葉原に行く途中の総武線の車窓から、神田方面に向かう中央線を眺めると、万世橋が見える。万世橋を見るたびに僕は感慨にふける。万世橋とは、知っている人は知っているが、東京都心部にありながら廃止された唯一のJR駅なのだ。今も3両編成程度なら止まれるであろうプラットホームが放置され、草が生い茂っている。万世橋の駅舎は今は交通博物館になっているが、ノスタルジーに満ち溢れている。ああ、いずれどこか廃線めぐりをしたいものだ。とりあえず国鉄川俣線あたりで。


9月13日(水)

マジックが1ケタになってから巨人がなかなか勝てない。やはりプレッシャーによるものなのだろうか。読売テレビは相変わらず、「オリンピックの人気種目の日とジャイアンツの優勝が重ならないようにするための日程調整」とか意味不明なことを言っているが、実に能天気だ。まあ、実際西武(だったかな?)が優勝したのに、翌日のトップが「宮沢りえ結婚」だったということはあったが。


9月12日(火)

再び秋葉遠征に出かける。目的はあさりよしとおの「まんがサイエンス2巻」を手に入れるため。が、2巻が売り切れのため、やむなく3巻で我慢する。3巻はロボットの話だったが、僕自身ロボットの定義を勘違いしていたせいもあり、目から鱗が落ちた。ただ、あれを小学5年で100%理解は出来ないと思うが。当時この作品を見て、将来はこういう漫画も描ける化学者になりたいと思っていた頃を思い出し、現実に溜息。


9月11日(月)

金田一少年の事件簿の放映が終わり、月7殺人アニメ帯の一角が崩れた。僕自身はヒスな一部PTAが主張するように「漫画・アニメが諸悪の根源」とは思わないが、「少なくとも影響はしている」と感じている。幼少より死が身近になりすぎているのも事実だろう。以前、学校帰りに埼京線の中で親子がしていた会話を思い出す。子(幼稚園くらい?)「コナンに間に合うかなぁ」 親「7時には帰れるよ」 子「今日は誰が死ぬんだろうね」 うーん、大人はアニメと割り切ってるからいいけどね・・(汗)


9月10日(日)

あずまんが大王という作品が何となく面白い。学校生活の日常を描いた作品を見て郷愁混じりの感動を覚えるようになってしまった。大学・大学院はクラスという概念はほぼ無いから、ああいった日々を送ることも無いだろう。といっても、僕の場合は教員志望なので、教員になれば学校生活は送れるが、生徒と先生じゃ全然違うし・・


9月9日(土)

プレステではなく、現実世界のほうの劇空間も巨人の優勝が間近に迫っている。斎藤雅樹があそこまで復活できるとは思ってもいなかった。やはり、体が悪い状態なのに無理して投げていたからファーム落ち前は勝てなかったのだろう。桑田も思い切って来期は2軍で暖めれば、重圧やプレッシャーから解放されて、再び素晴らしい投球が出来るようになるかもしれない。


9月8日(金)

劇空間プロ野球を手に入れた。プレステ2の実力は凄いものだと感じた。が、操作性に関して2つ問題点がある。1つは、パワプロをやり慣れているせいか、ピッチャーの投球コースを示すカーソルが表示されないのがとても辛い。最初見たときは、相手の球が高めなのか低めなのか、インコースかアウトコースなのかもわからなかった。空振りの山である。もう1つは、外野に抜けた球の処理に関して、内野から見ている画面なので、左右に関してはともかく、奥行きがつかみにくい。フライの処理をするときにはボールの影も表示されるので遠近感がつかめるが、ゴロが抜けた場合、クッションボールを拾うのが難しく感じるのである。ただ今回が処女作であるから、操作性に関しては今後改良の余地もあるだろう。ゲーム自体は悪くないので今回は75点。音楽もなんか妙に気に入った。次回には期待が持てそうだ。


9月7日(木)

星闘士星矢のビデオを全部見終わった。無意味に熱血ゲージが上昇しているが、気のせいだろうか。「愛・正義・友情」の3本柱は昔のアニメの柱だということを再認識。ついでに宇宙家族カールビンソンのOVAも見られたので好。


9月6日(水)

捜し求めていた星闘士星矢のビデオ(ゴールドセイント編)をレンタルショップで発見。久々に懐かしいものが見られて感動。僕自信がおとめ座だけあって、やはりシャカが強いのは何だか嬉しい。小学生の時に感じていたものを再び感じることができ、有意義であった。


9月5日(火)

今週に入って気温が急激に下がったため、体調が少し崩れてしまったようで、全身に倦怠感が・・。が、明日以降は再び暑くなるらしい。寒いのには強いのだが、暑いのは苦手だ。キリュウといっしょ。


9月4日(月)

学校に書類を提出しようと思ったら、書類を自宅に置いてきたことに気付き、大後悔。しかたが無いので、秋葉原にDVD捜索にでも行こうと試みた。最近あんぐらー兄の秋葉率(その個体が現時刻に秋葉原に存在する確率)が高いので、携帯に電話をかけて「今どこにいますか」と聞いたら、本当に秋葉にいた。その後はあんぐらー兄や先輩方と合流して秋葉散策。あさりよしとおのまんがサイエンスを発見できたので大満足。


9月3日(日)

何となく虚脱感。定年退職を迎えたサラリーマンってこんな感じなんだろうか。とりあえず日曜日は体力回復のための寝て曜日にしよう(なんか全く変わってない日常だ)。


9月2日(土)

仲間と別れの杯を交わす。彼らと研究室で会うことも当分無いだろう。「終わりの無い夢 終わりの無い情熱 これからもずっと 走りつづけるさ・・」TM Networkの名曲が頭の中に鳴り響く。さあて、明日から頑張ろう。でも、このページも少しずつは更新することにしよう。


9月1日(金)

隣の芝生は青く見える。が、実際青く見えるかどうかはわからない。どうすれば客観的に比較することができるのだろう?答えは1つ。自分が隣の人間になればよいのである。決心と情熱があればそれも可能であろう。が、これまでの自分と別れて新たな道を進むのは並大抵ではないと思うが・・僕は化学者を捨てられるだろうか。

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