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3月28日(日) とりあえず近況報告。 〜3月25日 3月26日〜 結論1:サイトの更新ができません。 結論2:講習明けの4月10日まで、サイトの更新を停止します。ただし、掲示板は毎日見ているので、ネタのある方はどうぞ。 ちなみにビジュアル三国志を買いました。特典付きで(笑)。 3月16日(火) 悲惨な家庭環境で育った者が犯罪を犯したとする。そういう人には更生プログラムが施され、犯した罪の度合いにもよるだろうが、マスメディアなどが後押しをすることで、世間の同情を受けて多少優遇されたりもする場合もある。獄中で作家になったり、結婚した人もいるくらいだから。 主張したもの勝ちということなのかもしれないが、何となく釈然としない。 3月11日(木) バイト先で小学校中学年の児童の親から注意(というよりは、要請)を受けた。 普段入っている中学生クラスでは、生徒にハッパをかける意味も込めて「この計算は簡単だから、3秒で瞬殺!」のような表現を用いるのだが、今回担当したのは9歳の女の子。そういうノリが通じるわけもなく、家で「3秒でできない。うわーん」と、半泣き状態で宿題をやっていたそうな。 まだ純真な年頃なので、言われたことをそのまま信じてしまうんですね。可哀相なことをしました。心が痛む。 3月10日(水) 3月に入って以来、帰宅が深夜の1時で、家を出るのが朝の5時という生活が続いていたため、更新が途絶えました。毎年、この時期は忙しいですなぁ。 都立理科の予想が外れたのもあるのか、今年の中3の第1志望校合格率は70%と、ここ5,6年で最低記録をマーク。 とはいっても、「カナダはアメリカの一都市の名前である」とか「うぐいすパンは(以下略)」と思っていた子がジャリ川に受かるんだから、受験とはわからんものですなぁ。逆に、落ちるはずのない学校を受けて落ちた子もいますし。まあ頭の良さとボケ具合は関係ないような気もしますが。 2月29日(日) 友人の結婚式の2次会に出席しました。 新郎と新婦は13年間つきあい続けて今年ついにゴールインとのこと。えーと、今年27歳なので、逆算すると・・・まさに「継続は力なり」ですね。 とにかく他人の幸せな顔を見ると、それだけで満足できます。こっちもホンワカするというか。皆が幸せならば、それで充分。 2月28日(土) あああ・・都立理科の予想がかなり外れた。理科の勉強が不十分な生徒の中には、あれを信じてあれしかやっていない豪傑(っていうか博打屋)もいるので、週明けの合格発表が恐ろしい。ここまで傾向が変わるとは思わなかった。生徒に申し訳ない。 というわけで、週末になって少し落ち着いたので、1人反省会(別名自己批判)。 物理分野 化学分野 生物分野 地学分野 結果。予想15問中、完全ヒット3,ヒット2,かすり1,ハズレ9。 予想正解率33%。 去年が60%だっただけに、かなり痛い。 総評として、以前「都立理科はサルレベルの簡単さ。普通の人なら7,8割は軽い」と言ったが、それから比べると難易度は上がったようだ。しかし難易度が高い問題は、変にひねった問題ではなく、知識を総合すれば予想できる良問である(特に食塩水から水を取り出す問題は良かった)。簡単な問題にしてもあまりにも受験者をバカにしているようなチープな問題はなく(まあ、点取り問題がどうしても必要な学校もあるのでしょうが)、全体的に良問が多かったと言えよう。今年のテストを見て、テストを作成したメンバーへの好感度が上がった。ピロリロリン!(上昇SE) 2月25日(水) 中国歴史地図集2巻をゲット! T城書店に頼んだら在庫があったようで、1日で持ってきてくれた。3500円の出費だが、趣味への投資に糸目はつけぬのが漢。 ←え? 2月21日(土) 三国志地図を作っていて気がついたこと。漢書郡国志によれば、楽浪郡には朝鮮県があるとのこと。朝鮮が歴史的伝統のある名前だということを初めて知った。 それよりも気になったのが、中国歴史地図集。神保町のT書店では地図集を630円で売っている(精装版じゃないほう)ので、これまで三国時代の地図と元・明時代の地図を購入していた。で、漢代の地図も欲しくなったので買いにいったところ、2巻が置いてなかった。 「すみません。2巻が無いようなのですが、在庫はありますか? それとも、取り寄せですか?」 と確認したところ、 「もうそれは入手できないんですよ」 と、驚愕の回答が。何でも歴史地図集の出版元が8冊セットのものをやめて、新しく2冊セットの地図集を作るらしい。そちらは全時代をカバーしている代わりにページ数は少し減るから、各時代あたりの情報量は少なくなるとのこと。ということは、630円で買える8冊セットの方は在庫がなくなり次第買えなくなるということだ。精装版は1冊3000円以上するから買う気がおきない… 2月17日(火) いずれ蜀人列伝に書く予定ですが、予定は未定なので、メモ代わりにこちらに書くことにしましょう(別のサイトに投稿したネタを自サイトに掲載しないのもアレなので)。
演義では諸葛亮に降伏して益州南部を任されていますが、実際は諸葛亮にバッサリ殺られていたようですね。まあ、その方が僕の考える諸葛亮のイメージに合っていますが。 2月16日(月) 三国志地図は転用して学校教材としても活用できるため、もっと汎用性のある地図ツールにしようとスクリプトの試行錯誤をしているのですが、ゼミ室のPCのうち、どうしても地図が表示されないものが2つ。他のPCだと動くから文法ミスはありえないはずなのに、そのPCだと左下のフレームが真っ白に表示されてしまう(ちなみに、正常に表示されるPCでもまれは読み込み時にデバッガが表示される現象も原因が判明したので完成版では改善される予定)。 頭をひねった末、判明した結論。 ノートン先生のせいでした(苦笑)。 設定によっては左フレームの情報を上フレームに飛ばすときにストップがかかってしまい、その結果表示されなくなるようです。画像掲示板でも似たような現象が起こるとか。さすがに「地図を見たければセキュリティを切れ」とは言いにくいので、これに関しては仕方ないこととして諦めることにしました。 2月14日(土) 「先生〜、チョコあげる。昨日錬成したんだよ」 最近、生徒の間で某錬金術師がブームです。 僕のイメージでは錬金術の人は「光栄のお絵かきさん」で固まっているんですけどね。 2月11日(水) 今年も(?)やってまいりました。平成16年度の東京都立高校入試の理科問題を予想してしまおうという無謀企画。誉れと出るか、恥と出るかは恐ろしいところ。ちなみに、過去の的中率は約60%強なので、あまりアテにはならないような。 物理分野 化学分野 生物分野 地学分野 うーん、どうも2分野はイマイチ絞り込めない。本当は各分野5問ずつ予想したいところですが・・ 2月9日(月) バイト先で「2月1日より、コマ給を1850円にしましたから」と言われた。 今のバイトを始めてまもなく8年目になるが、自分の時給の具体的金額を認識したのは初めてだ(核爆)。 僕にはこれまで「おそらく1500円前後(←塾講師の平均相場?)かな」くらいの認識しかなかった。なぜなら、自分が小学生のときに通っていた塾でバイトしているから、時給云々よりもそこで働くことを楽しみにしていたので時給を気にする必要が無かったのである。もしくは時給の話が出たときにも大して意識してなかったので忘れてしまっていたのかもしれない(それもどうかと思うが)。 2月8日(日) 「うぐいすパン」と書いてある菓子パンを食べていると生徒が寄ってきた。 生徒「何食べてるの?」 伊比「うぐいすパン」 生徒「うぐいす? うぐいすって何?」 中3にもなってウグイスも知らんのか、と思いながら中に入っているうぐいすあんを見せる。 伊比「ウグイスは鳥の名前。ほら、この餡みたいな色をした鳥なんだよ(本来はウグイスとうぐいす餡の因果が逆なのだが)」 生徒「なるほど。鶏肉が入ったパンなんだね」 違う、違うって! そんなミンチなパンは食べたくないから! 2月7日(土) 最近サイトが更新できなかったのは、高校入試対策のためとFateのため、どちらの影響が大きかったのだろうか・・。いえ、ちゃんと高校入試対策もきちんとやっていますよ。今年も都立の理科予想をやらなくてはなりませんし・・ 2月6日(金) 昨晩からFate。昼もFate。夕方までFate。夜は塾に行って教材準備。帰宅後もFate。これでFateをおそらく完全クリア。 月曜の朝10時から金曜の深夜のうち(全110時間)で、Fateの総プレイ時間が44時間というのはどういうことですか、自分? 仕事したり寝たりしていないときはFateしかやっていませんか? ←1日平均9時間プレイ(汗)。 ともかくあとはタイガー道場の25話さえ埋めればコンプリートのはず。これだけ一気に集中してゲームを消化したのはKanon以来だ。 2月5日(木) 朝6時起床。教材準備に3時間。9時半に家を出て、仕事から解放されて帰宅したのが深夜1時。 2月4日(水) 朝5時起床。6時に出発。一日仕事で帰宅は24時を少しオーバー。すぐ寝る。 2月3日(火) 午前中に大学に出かけて本を借り、神保町で中国歴史地図集を買い、帰宅してFate(またか)。 2月2日(月) 今日は何もない日。10時に起床。夜中まで(驚)Fate。1人目のルートをクリア。 2月1日(日) 同志凡鳥兄のサイトを見て、 あ、Fateの予約、今日までだった! とアホなことを思い出し、夕方に秋葉原までダッシュ。たしか、12月23日に秋葉原のラーメン屋に行ったついでに出来心で先行予約してしまっていたのである(出来心??)。 1月27日(火) 通販で注文した東方紅魔郷が家に到着。 ノーマルで開始して2ミスでラスボスまでいったものの、そこであえなく撃沈。初回ノーコンクリアの夢は散りました。 1月25日(日) いじめ問題の軌道が少し変わった気がするので、いったんいじめ考察に戻る。 これまで、いじめを悪として捉えてきた。ここで、逆転の発想。逆転ホームランやー(違)。 で、いじめのメリット。いったい何であろうか? おそらく、発生段階においては加害者側の満足感のみであろう。しかし、一度いじめ状態が集団の中で発生するとその状態が安定してしまい、それを打破するのは相当のエネルギーを要することになる。では何故いじめが発生するとその状態が安定してしまうのかということについては、「いじめられている人間以外の全ての人間が相対的に幸せになれるから」だと思う。これについては昨年1月の沈思黙考で触れているので、関心のある人は見てください。 これを防ぐには、かなり難しいが初期段階のうちに芽を摘むことである。いじめがクラスを安定させる前に、いじめを叩き潰す。 1月22日(木) ここ2,3週間ほど、JavaScript廃人になっております。 スクリプトの元ネタは以下の2つ(上の人からは改変の許可をいただきました。下は・・多分フリー??)。 JavaScriptをゼロから始めてはや20日。タグの打ち方を覚え、文法を覚え、寝る時間を削り、とりあえず骨格となるものが完成。 「三国志地図(解像度は現在主流のXGA[1024×768]に最適化してあります)」←1月22日の段階では、遊びで作ったサンプルです。ツッコまないでください。 元ネタをそのまま使うのでは独自性がないので、改造を重ねて結構自分色に染めたつもりですが、細かいところを見るとまだまだですね。所詮はQPON様の亜流です。しかし、亜流のままでは終わらせないぞ〜! 女神さまと守護月天くらいの違いになると良いなぁ・・(それは違っていると言えるのだろうか??) 1月19日(月) 「普通」と「変」の続き。 人が普通でいるために、オタクをスケープゴートとして迫害しているのではなかろうかという論が前回の内容だった。だが、僕はこの考えはあまり好きではない。僕が好きなのは中庸なので、どちらの立場に立つでもなく、共存するのが良いのである。しかし、世の中には共存よりも一人勝ちを好むものも多いようだ。 以前見たアンチオタクのサイトで、秋葉原を訪れた管理人が秋葉原の風景に憤慨し、「こんな奴らはいなくなればいい」と書いていた。これは自分の意見のみが正しいと考える、アメリカのような横暴さをもった人間の考えることである。しかも、彼は自己矛盾を起こしているのである。それはどうしてか? もし「数の論理」を信奉して、生理的に受け付けないという理由だけでオタクを攻撃する人間を正しいとするならば、秋葉原では逆に、「普通」の人間が迫害されるべきということになってしまう。先ほど秋葉原を見て「こんな奴らはいなくなればいい」と言った管理人は、秋葉原では「むしろお前こそ消えろ」ということになるわけだ。陸の王者ライオンは海では何もすることができず、サメも陸に上がれば狩られる運命なのだ。 立場が変わったときに自分が狩られる覚悟があるならば、今の世界でマイナリティーを狩るもよし。 覚悟のない人間は、むやみに誰かを狩るべきではないと僕は思う。 1月18日(日) 凡鳥兄の家で毎年恒例の鍋大会。僕は「天使のいない12月」の(一部)シナリオに感動したと言ったことはあるが、主人公に共感したとは一言も言っていないはずなのに、周囲が誤解しているのはどうしてなのだろう。透子はかなり嫌いな分類なのですが・・ さておき、戦国無双の公式サイトを始めて見た。相変わらず美形ぞろいで、視聴率(?)稼ぎに出ているのが見え見えなのが悲しい。NHKが良質の少ない視聴者を捨て、演技が下手でも人気のある芸能人を起用したのと同じ原理であろう。結局、商業的には売れたものが勝つということを思い知らされた。ついでに、いかにも曹操な信長や、いかにも周瑜な光秀や、いかにも趙雲な幸村をみていると、戦国無双がただの三国無双の亜流であることが強く印象付けられてしまう。もう少し独自色を出すと良いんだけどな。あ、別に独自色といっても「くのいち」というオリジナルキャラを入れろということではない。 あと1つ気になったのが政宗。紹介によると「超スピードタイプ。木刀の二刀流で、初期武器は棒刀。独眼竜ビーム(?)を放つ」とのこと。要するに陸遜の顔違いなキャラだが、「独眼竜ビーム」って何だ!? 1月16日(金) 友が結婚するので、独身最後の飲み会を開くことに。 最初に入った飲み屋では、僕たちを席まで案内するウェイターが突然転んで、担当交替。しかもこちらは3人なのに「4名様ですね」といわれる。空いた皿を回収しに来たウェイトレスに酢醤油をこぼされ、コートに小被害。ロクなことがなかった。 学生時代によくやっていたことをなぞるように繰り返し、お開きとなった。 1月13日(火) いつもの生活がスタートすると、これはこれで忙しい。オタク考察やいじめ考察も、もう少しまとめたいのだが、小出しでいくことにしよう。 人間は誰しも、自分と違うものに出会うと困惑する。オタクをキモいという人種の言い分のひとつとして、「変」というものがある。例えばゲームのキャラのポスターを貼ってみたり、抱き枕を買ってみたり、フィギュアを集めてみたり・・と。確かに、数から言えば、このような行動パターンを持つ人は少ないであろう。 日本はどうも少数派が迫害される国である。「1人だけ○○なんて」「みながやっていないのに」など、あたかも多数派こそが正義のような考え方が多い。もしくは、多数派に対するアンチ勢力か。いずれにしても、集団の中に入ることを強制されるわけだ。 A「ねえねえ、昨日の○○見た〜?」 このような会話を経験した方も多いだろう。また、自分を正当化するための手段として「普通」「変」という言葉が使われる。 「えーっ、あいつら絶対変だよ。普通、あんなことしないって!」 こう言えば、自分は「普通」になれる。「変」でなければ、この国では安穏とした生活が送れる。こどもたちは自分を守るために、自分を「普通」にしようとするのである。しかも、相手を変と罵ることで自分を相対的に普通化させるという、単純かつ非道な行為により。 最終的に「変」の称号は、言い返すことをしない人間か、あるいはこれ以上転嫁する相手がいない最少数派の人間に冠されることになる。これが「オタク=キモい」説が広く支持されてしまうことになった要因のひとつなのではなかろうか。 大衆は自分の趣味・行動を正当化するために、オタク(スケープゴート)に罵詈雑言を浴びせ、心理的安穏を得ているのだと僕は思う。 1月6日(火) ドラえもんにおいて、ジャイアンがのび太をいじめる原因としていくつかあるが、「ムシャクシャしているから殴らせろ」「バットを買ったから試しに殴らせろ」「俺は今腹が立っているんだ」などと、非常に単純な理由が多い。一方、のび太がドラえもんの道具に頼る理由としては「ジャイアンがいじめる。何とかして」「スネ夫にバカにされた。悔しい」「今度のテストで(以下略)」などがある。実はのび太の行動も、ジャイアン並に個人的なワガママによるものが多い。 ともかく、ドラえもんに出てくるキャラクターは基本的にワガママである。そして、この作品を見て子どもが違和感を感じないということは、子どもは「ワガママ」を当然の(普通の)ものとして受け入れているからなのではないだろうか。実際に、僕がドラえもんという作品中のワガママ性に気づいたのは、大学1年のときに塾講師を始めてワガママな生徒に辟易するようになってからなのである。ワガママを謳歌していた自分が、生徒というそれ以上のワガママに出会うことにより、ワガママがいかに迷惑なことを悟ったわけだ。逆に言うと、ワガママを抑制するにはそのような自己認識の機会が無くてはならない。 昔であれば、年下のワガママに触れる機会は多くあった。自分の親の世代だと兄弟が何人もいることが多く、子どもは早い段階でワガママの非を学ぶことになる。地域の若者組のような制度もあった。しかし今は兄弟がいない子も多いし、いたとしても弟妹の面倒を実際に見たという人はあまりいないだろう(僕の場合は妹と年齢差があるため、おんぶして散歩したり、おしめを換えたりした経験があるが)。 昔から、「弟(妹)ができて、○○もお兄(姉)さんになったね」という言い回しがある。自分より下の人間と接して面倒を見ていると、人は成長するのである。小学校は特に学年が離れている子どもたちが同じ空間にいる施設なので、これを活用しやすいのではないだろうか。 自分の欲求をストレートに実行する=ワガママなのだから、対ワガママ耐性が身につけば、突発型のいじめの発生を少しは抑えられるようになる。僕はそう思う。 1月4日(日) 「キモい」という感情を前面に出す人間はいじめの加害者になりやすいという結論が正当かどうかは別にして、結局、これもいじめの解決には役に立っていない。「感情を前面に出す」ことを悪いことだとしても、感情を出さないようにする教育なんてできるわけが無い。 ある年齢以下の日本人なら、大半が見たことがあるであろう「ドラえもん」を教育問題と絡めて考えてみる。ドラえもんにはいじめっことしてジャイアンというキャラクターが登場するのだが、彼の言動を冷静に考えると、子どもの行動原理の本質をついているような感じがするのである。あの作品が大衆に支持され、語り継がれているのも、ジャイアンやのび太の行動パターンが、日本人にとって受け入れられやすいものだからであろう。 その代表格と考えられるジャイアンの名(?)セリフがこれである。 「のび太のくせになまいきだ」 最近、子どもの人権とか、児童虐待だとか言われていますが、このセリフはすごい。何といっても、相手の存在を完全に下においているわけですから。いじめの理由は色々あるが、ここまでストレートに言い切っているのも凄いとしか言いようが無い。そして重要なことは、このセリフを違和感無く受け入れている読者が意外に多いのではないかということである。 差別問題も根が深そうだが、とりあえず「感情といじめ」の考察を優先するので、とりあえず「のびたのくせに」の話はここまで。 1月3日(土) 知っている人は知っているが、僕は男性の中では声が高いほうである。中学校のときもテノールだったし、今でもそのくらいの高さなら普通に出せる。しかし、それが災いに転じるケースもある。 「声が高くてキモーい」 と発言した女子生徒(クラスのリーダー格らしい)がいた。宣戦布告というか、最初からそんなに露骨に言わなくてもいいのに(涙)。「あそこはいわゆる問題児が多いから大変ですよ」とあらかじめ同僚に聞いていなければ、最初の一声でノックダウンしていたかもしれないし、カッとなっていたかもしれない。 さておき、僕は7年間という短い間ではあるが講師として色々な生徒と接してきた。特に中高生は思春期の只中にあって感情が前面に出ることが多いため、観察していて発見が多いのだが、上述したような感情直球型の生徒は圧倒的に女子が多かったような気がする。 感情を前面に出す人は、いまいち苦手だ・・ ←こういう考えもまた、感情による客観的分析の妨げとなっている。 1月2日(金) まず「キモい」とは何だろうか? 多分、理屈を抜きにした感情的な、生理的嫌悪感のようなものなのではないだろうか。 とはいえ、彼を強く責められない事情が僕にもある。僕は蜘蛛が大の苦手なのである。タカアシグモみたいにゴキブリを食べる益虫で人には無害とわかっているクモですら、クモを見た瞬間に全身に電撃が走り、心拍数と体温が急上昇してしまうのだ。 しかし、この「キモい」という言葉がいじめ問題の根本にあることは言うまでも無い。キモイということは、その対象への全否定を意味する。否定の対象は敵視の対象でもあり、容易に侮蔑の対象にも転化する。このパターンの場合、いじめる側の主観によってターゲットが変化するため、いじめられる側の特徴は一定せず、飲酒運転の事故被害者のように、降ってわいた災難となる場合が多いだろう。 1月1日(木) いじめ問題を考える。 ・・しかし、だとすると同時に「いじめは絶対に無くせない」という事実をも認めることとなる。僕はこのような結論は当然であると考えているが、いじめを無くそうと考えている人からすれば受け入れられない思想であろう。なぜなら、「人間が人間らしい営みをしようとする限り、いじめの発生要因は無くならない」のだから。 昨年の1月の沈思黙考でいじめのパターンについて考えたが、今回は少し別のアプローチでいじめを考える。 それは、「オタクはキモい」という考えは、いじめの思想と類似性があるということだ。 |